SETO-HORI REMODEL

SETO-HORI REMODEL

¥ 418,000 (税込)

SKU A101184 Categories ,

※本製品は出荷までにお時間をいただきます。

製品について

2019年に発売した高出力MCカートリッジ「SETO-HORI」は、海外で高い評価を得ることが出来ました。
今回はヘッドシェルと一体型にすることでより精緻な音をめざし「SETO-HORI REMODEL」としてリニューアルし発売いたします。
一体化されたアルミと銅の合金のブロックから削り出されたヘッドシェルと、陶磁器ボディカートリッジ部の重心点は、トーンアームの中心線上に配置されるようにデザインされており、トーンアームの持つ最適な感度でレコードをトレースします。また、ネジなどを介さず一体化されたボディは粗雑な共振を大幅に低減させます。

日本の伝統技術と先端加工技術の融合した「SETO-HORI REMODEL」を是非お試し下さい。

本製品は「オーディオ銘機賞2023」において、「ジャンル別オーディオ銘機賞」の「アナログディスク関連」に入賞いたしました。
特設ページはこちら >(外部サイトへリンクします)

<開発経緯>
JICOのオリジナルMCカートリッジ「SETO-HORI」の陶磁器ボディの特性が、ヘッドシェル材質やその取付け方法によって、最大限に生かされていない状況がありました。そこでNEUMANN(ノイマン)製カッティングヘッドの振動系を完全にコントロールする為の手法に着想を得て、ヘッドシェルとカートリッジを完全に一体化したモデルが、「SETO-HORI REMODEL」です。
徹底した振動系と磁界特性へのアプローチは、極めて高い解像度とワイドなダイナミックレンジを作りあげました。繊細な息づかいと音の隙間をお楽しみ下さい。

<瀬戸物筐体>
「瀬戸彫」カートリッジの最大の特徴である陶磁器ケースは、絶縁特性、低い透磁率と保磁力により、MC内の微細な磁界特性の外部干渉を最低限に抑えます。
陶磁器は「型取り」ののち、「焼き」を入れた時の収縮率30%ぐらいと大きく、一つ一つの形状が一定ではないため量産化は困難でしたが、JICOは独自のデザイン形状を愛知県瀬戸市の工房と制作し、岐阜県土岐市織部焼の窯元と2年間に渡り収縮率の検討を重ねようやく量産化を実現しました。
焼結工程終了後、JICO本社クラフトマンによって、全数で手作業による陶磁器ボディの修正仕上げが行なわれMCエンジンの組み立てを行ないます。

<マイクロリッジ+ボロンカンチレバー>
多面体で寿命が通常のレコード針の3倍以上の「マイクロリッジダイヤモンドチップ」を搭載。
カンチレバーにはしなりが多く低域の再現性が高い鉱物「ボロン」を採用しました。

<ヘッドシェル部>
陶磁器カートリッジをしっかり支えるヘッドシェル部は、アルミニウムと銅の合金のブロックから、5軸マシンで完全に削り出し、ムクボディにする事により、振動特性の均一化をはかっています。
ヘッドシェル+カートリッジ本体の垂直方向重心位置が、トーンアームパイプの中心位置になるようなボディバランスセッティングにより、トーンアームのコンプライアンスのピポッド動作特性に忠実に追従します。
本体重量約27.5gという重さでトーンアームバランスを取る事により、上下動の振幅を低い周波数に抑え、スタイラスサスペンションへのストレスを最低限にしています。
又、カートリッジとヘッドシェル間には、透磁率10μの電磁波ノイズ吸収シートをはさんで、磁気特性の変化特性の対策を試みています。

<リードワイヤー>
カートリッジのリードワイヤーは、Koike Analog Factoryにて専用リード線を製作しました。
29mmのプラス側の線材は、オヤイデ102SSC 0.28mm 3本組。マイナス側は、日立OFC 0.18mm 8本組。
高解像度の音を完全にサポートします。


チェリスト 溝口 肇氏 スペシャルインタビュー 〜レコードがつなぐご縁〜

 

【製品仕様】
型式 : MC
インピーダンス : 130Ω/1kHz
出力電圧 : 2.0mV/1kHz
出力バランス : <1.5dB/1kHz
チャンネルセパレーション : 25dB/1kHz
針圧 : 2 ±0.2 g
周波数特性 : 15-32,000Hz
負荷抵抗 : 47KΩ
直流抵抗 : 130Ω
カンチレバー : ボロン
スタイラスチップ : マイクロリッジ
スタティックコンプライアンス : 18×10-6cm/dyne
ダイナミックコンプライアンス : 10×10-6cm/dyne
直角トラッキング角 : 26゜
トラッキングアビリティー : 70μm/2gr
質量 : 約27.5g
カートリッジ筐体 : 陶磁器(瀬戸)
ヘッドシェル : アルミニウム+銅合金の完全削り出し
リードワイヤー : 長さ 29mm
+ 102SSC 0.28mm ×3
– LCOFC 0.18mm ×8

<ProjectTeam>

JICO Chairman : Kazushi Nakagawa
JICO President : Yukihiro Nakagawa
Product Produce : Toshi Nakama (TNRD)

Cartridge
Pottery body : Kenichi Yoshihashi (M.M.Yoshihashi)
Sintering : Hisako Ito (Kaneko Kohyo Pottery Manufacturing Co.,Ltd.)

MC Engine director : Kazunori Maeda (JICO Vice President)
Stylus assemble : Takao Oku (JICO Manager)

Headshell
3D Design : T.Tanigawa (TNRD)
5-axis control machining : Isamu Sugita (Kanto Seimitu Co.,Ltd)
Machining Programing : Kohei Kato (Kanto Seimitu Co.,Ltd)
Lead wire SETO-HORI custom : Y. Koike (Koike Analog Factory)
Product Assembling : Takao Oku (JICO Manager)
Wood Gift box : Kazuhiro. Nishimura (Heso Labo)

【使用上のご注意】
使用状況(指定針圧以外での負担の掛かる使用やホコリ等が多い環境での使用等)や経年劣化等によりご使用いただけなくなる場合があります。
本製品は分解しますと性能が低下する可能性がありますので絶対に分解しないでください。
ボディーは陶磁器なので、強い衝撃を加えると割れることがあるのでご注意ください。

【製品・その他に関するご注意】
レコード針の針先に触れると正常な状態で使用出来なくなるばかりか、ケガの原因となりますので取り扱いには充分ご注意ください。/ノブカラー等の製品の仕様・規格及び外観は、改良のため予告なく変更する場合があります。予めご了承ください。/レコード針及びアクセサリー類は、直射日光や高温多湿を避け、幼児の手の届かない場所で保管してください。/掲載している製品画像と実際の製品の色目は、画質の関係により若干異なる場合があります。/商品ページに記載されている社名及びその他の名称は各社の商標、または登録商標です。

【JICOとは】
明治6年 技術の始まりは「縫い針」
「音の世界を守りたい」これがここ数年来、私たちの目標の一つとなっています。
レコード針は、1本1本を職人が心を込めてつくり上げています。
その製造方法と工程は、今も昔も変わりません。
1本でも需要がある限り、レコード針をつくり続けてまいります。

製品の仕様

JAN Code

011842

チップ形状

マイクロリッジ

形式

MC

針圧

1.8-2.2