Coyote

レコード針 Tag

当社工場の職人へインタビュー(4)

名前:E.M 勤続年数:16年 担当:ゴム成型全般(レコード針の部品としてはダンパーゴム) ダンパーゴムが金型からきれいにはずれるよう型が熱いうちに木べらでこすります。 - やりがいを感じる瞬間は? 注文が沢山来て、自分が生産したものがレコード針としてお客様にご購入していただけた時です。 ダンパーゴムを傷つけないよう丁寧に金型から押し出します。 - 難しい作業は? *バリをきれいに取り除いて、きれいな部品の状態で後の工程に渡すことです。 *バリ:成型時に生じる不要な部分。 歪みなくきれいに穴が空いているか一つ一つチェックします。 ...

蓄音機のはなし

当社本社のある兵庫県浜坂は、1800年頃に縫い針産業が興り、1870年ごろには日本国内で最も盛んな地域として有名でした。当社も1873年(明治6年)この縫い針の生産で創業しています。しかし、1910年ごろ(明治時代末期)には、その生産数は激減していきました。 そんな中、幸運にも明治10年(1877年)にエジソンが蓄音機を発明しました。翌年には日本にも紹介され、1909年(明治42年)日米蓄音器製造株式会社が日本初の円盤レコードと円盤式蓄音機の製造をはじめました。円盤型レコードをトレースするのは鋼鉄針です。縫い針生産で行き詰まっていた浜坂製針業界は、この鋼鉄針の生産に取り組みます。やがて日本一の生産地となり、戦前には国内のみならず海外40か国に輸出していました。 全く未知の蓄音機針の生産に挑戦するということは並大抵なことではなかったと思われ、その苦労が偲ばれます。レコードの針にも、太い針、柔らかい針、先端を潰したような針、メッキを施した針など多くのものがあり、それぞれ違う音を聴くことができます。鋼鉄針は、LPレコード用のダイヤモンド針に比べて柔らかく、すぐに摩耗してしまいます。音溝の中で針が摩耗すれば徐々に盤面に近づき、ついには音溝の底をガリガリと削ってしまいます。柔らかい針では1面演奏するたびに1本の割合で針の交換が必要です。 初期の蓄音機のホーンは、ラッパ型で筐体の外付けになっていますが、時代が進むにつれ筐体の中に組み込まれるようになりました。その素材は、木質や金属、紙、陶製など様々なものが使用さています。動力はゼンマイ式で、全く電気は使用しないので、ボリューム調節もできませんが、後期には電動蓄音機(電蓄)も登場しています。蓄音機は、レコード針で音溝をトレースする際、針が左右に振れます。その振動がサウンドボックスに伝わり、*雲母(初期)、**ジュラルミンなどの***ダイヤフラム(振動板)の振幅によって空気振動、音波としてホーンを通じて機外に出ています。このサウンドボックスは蓄音機の心臓部とも言われる部分です。 当社では、3か月に一度蓄音機の試聴会を行っており、2019年6月に25回目を行いました。会場はJR浜坂駅前の「まち歩き案内所」という蔵を改造した会場で毎回30人~40人の参加者です。参加者の皆さんは、遠い記憶でしかなかった蓄音機の音によって、聴いている曲と昔の思い出があいまって浮かび上がり、心豊かに会場を後にされています。現存する国産の蓄音機は製造後概ね90年前後経過していると思いますが、世の中には90年たっても人の心を動かすことができるものってそう多くはないと思います。アナログ音楽の原点である蓄音機をこれからも大切にしていきたいです。 *鉱物の一種、マイカとも呼ばれる。**強度に優れたアルミ合金。***針の振動を空気の振動に変換し、音波を放射する役目を担う。 ...

アナログレコードを愛する人々 第2回 田中伊佐資氏

オーディオ誌「Stereo」や「Analog」に連載を執筆中の人気フリーライター田中氏に自身の音楽との関わりや変遷についてインタビューしました。 ―音楽と出会ったきっかけは何ですか? 小学校の頃のラジオ番組ですね。洋楽の番組を熱心に聴いていました。なぜ歌謡曲ではなく洋楽なのかというと、「俺はこんなの聴いてるぜ」と友達にかっこつけたかったからです。でも、長続きしているということは、歌詞の意味もわからないけれど、どこかで好きだったんでしょうね。 うちは両親が音楽好きとかではなかったので、オーディオシステムなんてありませんでした。雑誌に付いてくるソノシート聴くための、ただ音が出るポータブルプレーヤーがあっただけなんです。そのうちヒット曲のレコードが欲しくなるわけですが、ターンテーブルが小さいのでシングル盤しか聴けないんですよ。 すると、ある日友達が「上蓋を開けたままにすればLPもかかるよ」と教えてくれたんです。レコードがプレーヤーからはみ出すんですけど、確かにいける。お小遣いをせっせと貯めてLPを買いました。初LPはビートルズの「オールディーズ*」でしたね。音が出た時にはすごくうれしかった。これからLPも聴けるぞみたいな感じで。 その後、そのポータブルプレーヤーのちゃちなスピーカーを変えました。ユニットを買い、箱を自作しました。その時の音を出した感動はすごかったです。もちろん今聴いたら全然いい音ではないでしょう。しかし、音楽を聴く喜びが無限大に広がっていくような感覚がありました。それが僕のオーディオにのめり込む原点になりました。 田中氏のオーディオルーム ―音楽の世界で生きていこうと思われたのはいつ頃ですか? それはずっと後年です。 雑誌が好きだったので、大学の頃から編集者になりたかったんです。ただ自分で文章を書こうという気はまったくありませんでした。最初は就職情報誌の編集部で仕事をしていました。音楽とは関係のない仕事です。 ある日、高校時代から読んでいた雑誌「Swing Journal」を見ていたら「編集者募集」と載っていたんですね。入社したいというよりもどんな会社なのか見たくなって、応募してみたんです。そしたら受かってしまったので、悩みましたけど、転職することにしました。 そこから音楽は、純粋な趣味ではなく仕事にもなりました。 就職情報誌の会社にいた時はちょうどバブル期に当たり、ものすごい残業をしていたんです。その残業代を使うような大した趣味がなくて、なかなか高額なオーディオを思い切って買ってしまったんです。 その後、「Swing Journal」をやめてフリーになったのですが、その時にも文章を書こうという気はなく、フリーの編集者になろうという気持ちでした。でも、フリーの編集の仕事ってそんなにないんですよ。そうこうしているうちに、面識があった「音楽之友社」や「音元出版」の編集者から「田中さん、辞めたんだってね。何か書いてみない?」という誘いがあったんです。そこで少し書いてみたら、じゃあ次もよろしく、という感じで仕事がつながっていった。その成れの果てが、この有様です(笑) ―話は変わりますが、MCカートリッジではなくMMカートリッジがお好きなようですが、それはなぜですか? 高級なMCも持っていて、使っていたこともあります。 でもMMの鳴りっぷりが好きなんです。オーディオ・シーンにおいてはMMよりMCの方が上級と位置づけられていますし、僕はそれを盲信していた時期がありましたが、ようやく自分の音に確信が持てるようになったということですね。高額であればあるほど音が良くなるみたいなことはないと思います。オーディオってそんな簡単でわかりやすい趣味ではないですよ。 ―以前当社の工場にいらした時に、「いろいろと試したが結局**44に戻ってきた」とおっしゃっていたのが印象的に残っています。 そういう人、少なくないですよ。MCは微小な情報を丁寧に扱って、後から出力を大きくする。一方、MMは初めからパンチ力がある。それは往々にして粗削りなMM的側面があるかもしれませんが、その後のオーディオシステムで磨いてあげる。自分の生理的な感覚に照らし合わせるとMMの方が合っているように思っています。 ―私は田中さんと知り合って、N44-7の良さを再発見することができました。 僕よりも遥かに音楽通の方が、「恥ずかしいんだけど、いまだに44なんだよね」とおっしゃっていたので、「もっと堂々としてくださいよ」と活を入れました(笑)。「人に『まだMC使ってるの』くらいのことを言ってやってください」と。 ―ハイエンド=MCというイメージが確立されているような気がします。 MCは高いものが多いですからね。問題なのはそのハイエンドの音が自分の志向に合っているかどうかです。原音を忠実に再生しようとすることをHi-Fiと呼ばれていますが、自分が良ければそれでいい、自分の好みに忠実であろうとすることを僕は「My-Fi」と呼んでいます。人がなんて言おうとノイジーなLo-fiがしっくりくれば、それでいいという考えです。MMカートリッジは僕にとって「My-Fi」の象徴です。 少し話が変わりますが、モノラル盤専用のヴィンテージオーディオでも僕は音楽を聴いています。ヴィンテージのシステムから出る、こちらのハートの中に土足で入ってくるようなスピード感やパワー感は、Hi-FiだとかMy-Fiだとか言っている場合じゃないほど強烈です。理屈抜きのエネルギーを感じます。 この頃のレコード針というのは、やはりMMです。この当時の音の雰囲気を現代的なオーディオでも再生したいな、という気持ちは少なからずありますね。後ろ向きな考え方のようにも聞こえますが、なんでもありなのがMy-Fiです。 ヴィンテージのモノラルプレーヤー。かなりのレア物。 ―ところでCDもたくさんお持ちですが、 CDで音楽を聴かれることもあるのですか? 仕事では聴きますが、個人的な趣味としてはあまり聴かないです。といってもCDが出てきてから長らくは、レコードは休止してCDをメインに聴いていました。レコード一筋何十年みたいな人はざらにいるわけで、僕はこうしてレコードについてもっともらしく語る資格なんてないんですけどね(笑)。 ―8トラックや4トラックのテープもお持ちなのですね。 これは最近集めたものです。アナログという意味では、レコードと同一線上にありますけど、やはり音は全然違います。8トラックの音は、いなたいというか、田舎くさいんですよ。Lo-Fiの極みですね。ただ、それがハマる音楽もあるんですよ。スワンプなロックとか、80年代ロックとか・・・"Journey***"とかいいですよね。8トラックはアメリカの音楽が合いますよね。 懐かしい8トラック(通称8トラ)の数々 ―CDとレコードはそれぞれどういった良さがあると感じますか? レコードの方が、いい音を出すのが大変だと思います。同じ予算でレコードとCDのシステムを組んだら、CDの方がいい音が出ますよ。さらに選曲とか機能的ですし、ずっと流していても自然に止まるし。しかし、自分の肌に合った音を求めて一歩踏み込もうとすると、レコードのほうがいじり甲斐がありますね。 趣味として考えた時に、レコードには大きなジャケットがあったり、中古盤の個体差があったり、プレスしている国や時期が異なると音が違ったりと、煩わしく感じる方もいると思うのですが、僕はそういうのが面白いなと思っています。 レコードの音の微妙な違いを楽しむことと、MMの針を取り替えて聴く面白さには共通する部分があります。 ―機材の違いを聴き比べる時に、どういった音楽で比較されるのですか? 聴く機材にもよるんですが、ビートルズの"アビイ・ロード"のB面に収録されている"Sun King"はわりと使います。この曲には虫の声が入っているのですが、それが右から左のチャンネルに動いていくんですよ。いい音が出ている時は、スピーカーの後ろに虫がいるように聴こえますね。 それに加えて、その曲にはヘビーな低音や強めのドラムのキックが入っているのですが、そういった低音の質感を気にしますね。その後に、メンバー全員のコーラスが入るんですよ。そのハーモニーの広がり感と音色をチェックしますね。 それからもっと一般的なチェックのポイントは、演奏に躍動感があるか、前に出てきてこちらに訴えかけてくるような感じがあるか、といった辺りですかね。なかなかうまく言えないのですが、最高なのは、スピーカーからはみ出てくるような音ですね。「最高の時はスピーカーの存在が消える」と言う方がいます。自分の目の前のスピーカーが消えて、後ろの壁が抜けてしまったように感じることです。要するにサウンドステージが出来上がっている状態です。僕が言っているのはそういう感じでもなくて、スピーカーに収まりきらないような音がドクドクと噴出している感覚です。スピーカーが120%フル回転しているような。それが僕にとっての「いい音」ですね。 機材のチェックをする時にはそういう音が出ているかどうか確認しますけど、やはり簡単には出ないですね。そういう音の片鱗が見えれば、セッティングなどの調整次第でもっといい音になる予感はあります。 The Beatles "Sun King" https://youtu.be/6bNMxWGHlTI (出典:youtube) ―最後の質問です。あなたにとってのアナログレコードとは何ですか? https://www.youtube.com/watch?v=PZryQqUQSl4&t=3s 2019年5月に発売された田中伊佐資氏の著書「ジャズと喫茶とオーディオ」好評発売中。 田中伊佐資著「ジャズと喫茶とオーディオ」出版:音楽之友社https://www.amazon.co.jp/dp/4276962927/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_b8zjDbP8NJG53 * 「オールディーズ」(A Collection Of Beatles Oldies)  ビートルズのベストアルバム。 ** SHURE M44シリーズのカートリッジのこと。 *** アメリカのロック・バンド。 田中伊佐資氏インタビュー後記 少し蒸し暑い取材当日、田中さんはわざわざ最寄り駅まで車で迎えに来てくださいました。10分ほど走り、閑静な住宅街の中で先生は突然、「ここです。着きました」と。 立派な門扉と手入れが行き届いたお庭に圧倒されつつ二階に案内していただくと、誌面等で見覚えのあるオーディオルームが!やっぱり凄い!現物はまるで違いました。私がまず反応したのは1950年代のモノラルプレーヤー。田中さんは「そこに食いつきますか!」とひとしきりモノラルについて語られ、その後取材へ。仕事なのか鑑賞会なのかわからなくなるようなワクワクする時間を過ごさせていただきました。田中さんのレコード愛に触れ、"My-Fi"についてのお話には強く共感いたしました。 取材を終えた帰路の途中で、キャスターカバンを忘れたことに気づき慌てて戻ろうとすると、自転車に載せて追いかけて来られて「大事なものを持って来ました(笑)」と・・・。そのお人柄にも触れられ、幸せな気持ちになれた取材でした。 田中伊佐資(たなか・いさし) 東京都生まれ。音楽雑誌の編集者を経てフリーライターに。現在「ステレオ」「オーディオアクセサリー」「analog」などに連載を執筆中。この5月に「ジャズと喫茶とオーディオ」(音楽之友社)を刊行。ほか『音の見える部屋 オーディオと在る人』(同)、『オーディオそしてレコード ずるずるベッタリ、その物欲記』(同)、『僕が選んだ「いい音ジャズ」201枚』(DU BOOKS)、『オーディオ風土記』(同)、監修作に『新宿ピットインの50年』(河出書房新社)などがある。ツイッターは「田中伊佐資」で検索。 ...

名人の秘密治具

日本精機宝石工業(JICO)のレコード針は職人の手作業で組み立てられており、商品や工程によって様々な治具を使い分けています。そのほとんどは全て当社が独自に作り、その多くは長年大切に使われ続けているものです。 社外に公表することはめったになかった名人の秘密治具を特別にご紹介します。 こちらは今年 秋冬に発売予定のWood Carving Cantilever商品専用の治具。 どのような作業に使うものか想像できますか?カンチレバーにダイヤモンドチップを埋めるためには小さな穴を開ける必要があります。以前ご紹介した通り、この新商品はカンチレバーに黒柿という木材を使用しますので、穴を開けるための治具も特別仕様。 つまりこの治具は、木製カンチレバーにダイヤモンドチップ埋め込み用の小さな穴を開けるためだけに作られたものです。 さらに驚きなのは なんとこの治具、職人による手作り! Wood Carving Cantilever商品の開発者が部品を集めて自分で作ってしまいました。 治具そのものも一つの芸術品のようにすら見えてきませんか?そこまでしてでも当社の職人がみなさんにお届けしたいと感じたWood Carving Cantilever の音色。職人の想いが込められた新商品です。発売をお楽しみに。 ...

「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS 2019 関東予選」レポート

6月22日にCIRCUS Tokyoで開催された「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS 2019 関東予選」に行ってまいりました! 当社は今大会のスポンサーをさせて頂きました! 早い時間帯からお客さんが集まりはじめ、大会開始時には会場は満員になってしまいました。 ↑物販コーナーには当社の製品を置かせていただきました。 いよいよ予選の開始。 今年の関東予選出場者は以下の13名です。 Abare Kojima ANONYMOUS DJ OM DJ Doon DJ KENGO DJ LEAH DJ MIYABI DJ NE-NYO DJ REIKO DJ Ruru. DJ SHIGETO DJ TORU. 鶴嘴 (敬称略) レベルの高さはもちろん、各DJの個性が光るセットでした! この中から6名がこの関東予選の決勝に進出します! 審査員は以下の5名です。 DJ IZOH DJ 諭吉 DJ SHOTA DJ JIF ROCK DJ NORITIHO (敬称略) 予選の審査結果を待つ間、お客さんは刑⚡鉄(ロベルト吉野&高橋’JUDI’渓太)のライブを堪能しました。ものすごい盛り上がりでした! ここで予選の審査結果発表。 見事、決勝進出者に選ばれたのは以下の6名です! ANONYMOUS DJ OM DJ Doon DJ LEAH DJ REIKO DJ SHIGETO (敬称略) この中から、DMC JAPAN FINALの出場者が決まります! この6名はこの日二回目のDJセットをプレイしてくれました。 結果発表の前に、この関東予選のオーガナイザーであるDJ IZOHさんがDJセットを披露! 大物の登場に、会場からは悲鳴のような歓声が。当然のように大盛り上がりでした。 そして結果発表。 第3位は・・・ DJ OM!! 決勝では X JAPANの”紅”ネタで審査員と観客のハートをがっちり掴んでいました。 第2位は・・・ DJ REIKO!! 2位も素晴らしい結果ですが、優勝しか狙っていなかったようで、インタビューでは悔しさをにじませていました。 そしてJAPAN FINAL に出場を決めた優勝者は・・・ ANONYMOUS!! 50点満点でぶっちぎりの優勝でした! なんと、今回で3連覇です。 審査員の皆さまからも、「文句なし」の評。 ご自身も「関東は激戦区と言われているが、僕が出る時点で激戦区ではない」と自信満々に優勝インタビューに答えていらっしゃいました! 8月のJAPAN FINALでも圧倒的なプレイを見せてほしいですね!! 以上、DMC関東予選のレポートでした。 ...

新ステッカープレゼントキャンペーン!

以前Twitterでご紹介したこちらのステッカーに加え、、、 第二弾の新バージョンのステッカーが出来上がりました! 2019年春夏バージョンとして出来上がったこちらのステッカーのモチーフは、当社最高級ラインのSuper Analog Stylus(通称:SAS)のロゴや素材のアイコンをモチーフにしたものとなっています! 7月1日〜8月31日までに当社直販WebサイトにてSASご購入のお客様に、こちらのステッカーをプレゼントします! 2種類のうち、ランダムでどちらか一枚になります。無くなり次第終了となりますので、お早めにどうぞ! ...

当社工場の職人へインタビュー(3)

当社工場で働く職人へ、インタビューを行いました。 名前:K.K  勤続年数:37年 担当:樹脂(ノブ)成型 - やりがいを感じる瞬間は? お客様からご注文をいただき製品が商品になって出荷する時です。 - 難しい作業は? 形が複雑な型番のバリ取りと、インサート成型です。部品が複雑な形のインサート成型は金型が壊れないように特に集中します。 *バリ:樹脂成型時に生じる不要な部分。 *インサート成型:金属部品(ホルダー)を金型に設置した後に樹脂を流し込み、金属部品と樹脂が一体化した部品を作る工法。 ...

当社工場の職人へインタビュー(2)

当社工場で働く職人へ、インタビューを行いました。 名前:M.M(製造グループサブリーダー) 勤続年数:13年 担当:組み立て - やりがいを感じる瞬間は? 組みあげた針が無事に出荷された時です。 - 難しい作業は? 滅多に注文が来ない(年間に数本しか来ない)型番を組む時です。 ...

当社工場の職人へインタビュー(1)

当社工場で働く職人へ、インタビューを行いました。 名前:M.T(製造グループリーダー) 勤続年数:23年 担当:音検査 - やりがいを感じる瞬間は? メールなどでお客様からお礼の言葉をいただいた時です。 - 難しい作業は? 特殊チップ(楕円針、S楕円針、シバタ針)のビビリ音、遊び(可動範囲のこと)でデータでは判りづらい微妙な判断を求められることです。 ...

レコード針の仕組み

レコード針は何でできているの? 「音の入り口」であるレコード針。その針先は何でできているのでしょうか? 答えはダイヤモンド。サファイアで出来ている針もありますが、JICOではダイヤモンドを使用しています。 レコードが普及した当初は、竹で出来た針や蓄音機に使用されている鉄針などが主に使用されていたそうですが、ダイヤモンドの針が普及したのは、レコード盤の進化が背景にありました。 レコード盤は78回転から33回転まで進化し、長時間の再生が可能になりました。それに伴い、長時間の再生にも耐えうる、ダイヤモンドでできたレコード針が主流となったのです。 レコード針の仕組み レコード針を拡大し分解した図です。各部品の役割は以下の通り。 ダイヤモンドチップ:レコードの溝に触れて音の波形を読み取るカンチレバー:ダイヤモンドチップの振動をマグネットに伝えるジョイント:カンチレバーとマグネットをつなげるパイプダンパーゴム:マグネットを固定する振動の支点となるマグネット:カートリッジ内のマグネットに振動を伝えるスリブ:ノブに差し込む中空のパイプノブ:カートリッジに差し込むためのプラスチック部品。カートリッジによって形状が異なる。JICOは約2200種類のカートリッジに対応 さらに一部を拡大してみてみます。 スリブを剥くと、、 ダンパーゴムとマグネットが現れました。 ダンパーゴムをとった様子。カンチレバーとマグネットが見えます。 ダンパーゴムもレコード針の型番によって色々な種類のものが使用されています。JICOではこのダンパーゴムも自社工場で生産しています。 実は1本のレコード針には最小で2個、最大でなんと45個ものパーツが必要なんです。JICOでは職人と呼べる熟練した社員が、ひとつずつ手仕事で組み上げています。 レコード針の動き レコード針は実はこんな風に動いています。 (4:27-4:40)出典:Applied Science このように左右に動くことでレコードの溝を正確に読み取っているんです。その振動をカンチレバーがマグネットに伝え、マグネットはカートリッジ内部のマグネットに振動を伝えそれが電気信号に変わり、左右の音声として伝えます。 こうして、「音」が再生されるのです。 ダイヤモンドチップの種類 ダイヤモンドチップにも色々な形状があり、それぞれ違った音色が楽しめます。聴くジャンルによっても針を変えてみると面白いかもしれません。 ①丸針 一般的な針。DJが使用する針などは大体この形状の針が使用されています。寿命は約200時間。 ②楕円針 横断面が楕円形をした針先で、高音域の再生が得意です。寿命は約150時間。 ③シバタ針 4ch録音されたレコード盤を4chのサウンドとして再生することが出来る針です。寿命は約400時間。 ④S楕円針 Hyper Ellipticalとも呼ばれますがJICOではS楕円(スーパー楕円)と呼んでいます。楕円針よりさらに細長く設計された針先で、楕円針よりさらに忠実にレコードの音溝を読み取ります。寿命は約400時間。 ⑤Super Analog Stylus JICO独自のレコード針であるSuper Analog Stylus Seriesは、レコードをカッティングするカッター針に近い形状のチップで、忠実にレコードの音溝をトレースします。高音域と低音域の再現性に優れており、寿命も500時間と長くなっています。 ここ数年来のアナログブームで、レコードを購入される方が爆発的に増えたと聞きます。なんとなくレコードで聴いているけど、実はどんな仕組みで音が鳴っているのか知らなかった、という方も多いのではないでしょうか。プレーヤーやスピーカーももちろん重要ですが、レコード針も意外と音には影響しているということが伝われば嬉しいです。 ...