Coyote

9月 2019

アナログレコードを愛する人々第8回 PLATANUS フォノカートリッジデザイナー 助廣 哲也 氏

第8回は、自身のオリジナルブランド「PLATANUS」でフォノカートリッジデザイナーをされている助廣哲也氏へのインタビューです。音楽を聴く際には「オーディオ機器を感じたくない」とのことです。 『父にもらったアナログプレーヤーで』 ―アナログレコードに興味を持たれたのはいつ頃でしょうか? 興味を持ったのは、、子供の頃はまだギリギリアナログレコードが普及している状況だったので、家に(レコードが)あったり姉が貸レコードを借りてきたりしていました。9つ上の姉がおりまして。小5ぐらいになって父にアナログプレーヤー一式をもらいまして、その頃からですね。 ―初めてご自身で買われたレコードは? 荒井由実の1stアルバムですね。フリマのようなところで買いました。 ―DJもされていたって本当ですか? 本当に昔、若い頃にやっていました。渋谷の宇田川にたくさんレコード屋さんがあった頃はよく友人とレコードを買いに行ったりしていました。 ―レコードをどれぐらいの頻度で聴かれていますか? うーん。3日に1度は製品の試験も兼ねて。 ―一回にどれくらい聴きますか? どれくらい聴いているんだろう。何時間も聴きますね。何個もまとめて試験するので。 ―仕事できくレコードとプライベートできくレコードでどのような違いがありますか? プライベートですと一日中聴いていますね。半分仕事の頭で聴いてるところもありますけどね。境目がないので。何かしながらは聴きません。ずっとスピーカーの前で聴いています。何かしながらの時間はレコードを聴く時間には入れていません。 ―聴くときは聴く!と決められているのですね。でも、疲れませんか? 疲れます(笑)。 ―プライベートで聴かれるレコードはどんなジャンルがありますか? なんでも聴くんですけれど…古いジャズも聴きますし…あまり新しいものはないので。POPSも聴きますし。クラシックもありますし、いろいろですね。製品開発の時はどんなジャンルも聴きますね。 ―製品開発試験で聴くのに必ず外せないジャンルなどはありますか? ジャンルというか、曲のこの部分がどういう風になって欲しい、みたいなのがあるので。そういうのの聴き分けがしやすいものを自然と聴いていますね。仕事では。 ―レコードは何枚ぐらいお持ちですか? ここ(自宅)には本当に少ししかないんですけど。何枚あるんだろう。実家にほとんどおいているので。数えたこともありません。万はないと思いますけど、千はあると思いますね。 ―レコードはどこで買うんですか? レコード屋さんですね。あとはハードオフとか。ネットでも買いますね。 『何が求められているのかを研究』 ―お仕事の内容についてお聞かせください。 フォノカートリッジやトーンアームの製造、設計が主です。 ―トーンアームの設計ってどこから考えるのでしょうか。例えば形から入るのか性能から入るのかどちらでしょうか。 性能の方ですかね。 ―カートリッジ開発は趣味で始められたんですか? カートリッジのパーツを製作する会社にいたので部品は作っていましたが、製品にまではしていませんでした。最終的にどういう使われ方をするのか知っておかないといけないなと思いまして、僕は勝手に色々設計したり実験したりしていました。言われたことをしているだけじゃトンチンカンなことをしてしまっても気づけないなと。何が求められるのか、部品の精度とかクオリティーとか。そういうのが気になりだしてそのあたりから自分で研究し始めましたね。 ―ご苦労話を教えてください。 苦労話は、、お金がかかる(笑)。部品が高いですね。数が出るものじゃないので、削り出しで作ったり。なので在庫がはけるまではドキドキですよね。個人ですから。 ―プラタナスファンの方もいらっしゃると思うのですが、助廣さんが出されたカートリッジなどは問答無用で全部買う、みたいな方もいらっしゃいますか? いらっしゃるのかどうか…(笑)。 工房の様子。細かい部分も綺麗に整頓されており助廣氏の人柄が窺える。 ―完全フルオーダーメイドを作って欲しいというような要望はあるのですか? そうですね。滅多にいないですけども。海外のお客様はそういう方いらっしゃいますね。 ―部品とかも一個から発注になりますよね。そうなるとお値段がすごいことになりませんか? そういう方は値段は気にしないみたいです。いくらかかってもいいから誰も持っていないものが欲しいという方はいらっしゃいますので。 ―今までで作られてきたカートリッジはいくつくらいあるのですか? プラタナスで出したカートリッジは2つしかないですけど。設計だけとか製造だけ担当したものを入れるとかなりありますね。 ―一年間でどれくらいの数のカートリッジを発売されるのか決めておられますか? 特に決めていないですね。自分の名前で出すものに関しては。あまり商売っ気がないと言われるんですが。 ―お仕事が重なって忙しいシーズンもあるんですか? 大変なシーズンはありますね。だいたいオーディオショウの前なんかは、部品がギリギリになったりするので。ミュンヘンのショウだったり、アメリカのショウだったり。 ―そういう時は寝ずにやったりもするんですか? それをやってしまうととクオリティーに問題が出る場合があるので寝ます、ちゃんと(笑)。普段から詰め込まないようにしているので、忙しいときにちょうど良くなるくらいにしないと、焦ってやって失敗すると、お金が…途端に…(笑)。 『オーディオ機器に存在を消してもらいたい』 ―ところでMCカートリッジのマーケットってどんな感じでしょうか。 アメリカが大きいとは聞いています。アジアは最近伸びていますね。(アジアは)レコードで音楽を聴くことも普及してなかったので、最近になって趣味のオーディオが出てきたときに、逆に今アナログが新しいメディアのような扱いを受けていると聞いたことがあります。 ―そうなると若い方の方が多いのでしょうか。 そうですね。お金を持っている若い方が多いので。 ―日本とは逆のような感じがしますね。 日本は40年くらい前のオーディオブームの頃に若かった人が、お年を召されて、ちょっとお金に余裕が出てきて、アナログ回帰現象が起きていますね。 ―カートリッジを設計されるときに、こんな特徴を持たせようというようなことを意識されて開発されるんですか? プラタナスに関していえば、僕の趣味を反映しているようなところがあります。オーディオ機器を楽しむというよりはオーディオ機器に存在を消してもらいたい願望があるので、そっちの方向ですかね。 前職の退職金がわりにもらったというトーンアーム。 ―オーディオ機器に存在を消してもらいたいとはどういう意味ですか? オーディオで音楽を聴いているな、というのが好きな方もいらっしゃると思うのですが、そうではなく、音楽と対峙したいのです。僕はあまりオーディオ機器を感じたくないのです。趣味、スタイルは様々あると思うんですが、僕は基本そうなんです。 ―開発製造のポリシーみたいなものはありますか? ありきたりなんですけど、ユーザー目線ですかね。最終的に買って使ってくださる方のことを一番考えています。その値段でこのクオリティで自分は買うか、と。安いものでも24万とかするわけで、、MacBookとか買えちゃうんですよ(笑)。MacBook買わないでレコード針に24万出すってのは、すごいことだと思うんですよ。そのクオリティがあるかどうかはいつも考えています。高そうにして高くすれば売れるから売るっていうことじゃないんですよ。 ―PLATANUSの名前の由来は? 元々の住まいの最寄駅がすずかけ台という名前だったんですよ。スズカケノキの木はプラタナスの木なんですね。独立した時に屋号を決めていなかったので、領収書を切る時に、助廣で、って言っても通じないんですよ(笑)。めんどうくさいなと思って、プラタナスにしとこうと思ってとりあえず決めたものがブランド名になりました。 『"もの"としての魅力』 ―今世界的にアナログブームがきていますが、この流れについてどう思われますか? うーん。そうですね。あんまりその影響を感じたことがないんですけど。データだけで音楽のやりとりができる時代になって、あえてアナログに注目が集まるというのは、"もの"としての魅力を感じているんだろうなと。データの入れ物としてみた場合には絶対デジタルの方が優秀なので、そこじゃないんだろうなと思っています。ジャケットもこんなデカイですし。手にできますからね。そういうところが注目されているのかなと思ってみています。 ―今後の流れはどのようになっていけば良いなと思っておられますか? アナログレコード自体は全くなくなることはないと思っているので、趣味のものとしてしぶとく残ってもらえたらいいなと。すでにそのようになっていると思うんですけど、より多くの人に楽しんでもらえるといいなと思っています。 ―最後に、あなたにとってのアナログレコードとは? https://youtu.be/nU1PGXKaZ6k インタビュー後記閑静な住宅街の一角にあるシンプルかつおしゃれなご自宅兼工房は、まるでアトリエのようでした。インタビュー後、PLATANUSのカートリッジで荒井由実さんの「ひこうき雲」を聴かせていただくと、「ユーミンはサ行が歪みやすいので検査用レコードにもってこいなんです」と、真剣な表情で聴く姿にオリジナルMCカートリッジへの情熱と、とことんユーザー目線に拘られる姿勢を感じました。 助廣哲也(すけひろ・てつや)1979年 東京生まれ。幼少の頃より機械の仕組みや音にまつわることに興味を持ち、楽器作りやフィールドレコーディングに夢中な少年時代を過ごす。中学在学時にバンド活動を始めると、関心の幅は音だけでなく音楽にまで広がる。高専で電気工学を学んだのち、2002年よりハイエンドオーディオ機器の受託製造会社に勤務。トーンアームやフォノカートリッジの設計製造に携わる。2012年に独立し、PLATANUSを設立。PLATANUS:http://platanus.tokyo...

名人の秘密治具(2)

前回に引き続き、Wood Carving Cantilever商品に使われる専用治具をご紹介します。 時計旋盤とよばれるこの機械は、その名の通り本来は時計の部品を作るための機械です。こちらを使ってWood Carving Cantilever商品の木製カンチレバーを加工しています。 もともとはレコード針のホルダーを加工する目的で購入したのですが、現在ではその作業専用の治具が作られていて、この時計旋盤の出番はそういった治具を作る時くらいとなっていました。   そこでWood Carving Cantilever商品の開発者がこの時計旋盤に手を加えて、木製カンチレバーの加工に使い勝手のいいように改良してしまったのです。 木材を削ってカンチレバーを作るのですから、とても細かい作業ということを想像してみてください。 Wood Carving Cantilever商品の発売まであと少しです。 お楽しみに。 ...

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製品保証書に関するお知らせ

平素はjico.onlineをご利用頂きまして誠にありがとうございます。 2019年9月20日(金)出荷分より、全ての交換針(4RBシリーズ、アクセサリー、MCカートリッジを除く)に製品保証書がケースのラベル内側に入ります。(針の交換方法裏面になります。) 詳しい保証の内容はこちらをご確認ください。https://jico.online/notation_based_on_the_specified_commercial_transaction_act/ ...

JICOが聴けるステキなお店 #1 神田 「Root Down」

神田とはどんな街のイメージをお持ちだろうか?東京をまだよく知らない頃、そこは古書店街であり、神田明神の門前であると勝手に思っていたが、さにあらず。オフィスと予備校があり、サラリーマンにやさしい居酒屋の街でもあった。 JR神田駅東口から徒歩約3分。神田「Root Down」は独特の風格を湛えてそこにあった。マスターの吉川徹氏曰く「折角のご来店、喜んで帰って頂きたいというのが基本にあります。自分がお客さんとして、居心地の良い空間を逆算して考えて作っています。」 https://youtu.be/Wg-EL8eJkxU その日の雰囲気で選曲するというレコードはジャズ、ブルース、ソウル、ラテンが中心。ジャズだけで5,000枚を優に超えるコレクションである。 2008年12月、神田駅に近いビルでオープン。そのビルの建て替えに伴い2018年10月、旧店舗のインテリアほぼそのままに現在地へ移転した。 アメリカのゴスペルシンガーSam Cooke「A Change Is Gonna Come」の1番の歌詞。 40代以上のひとり客が多いとのことだが、「レコードを見たことも聴いたこともない、普段デジタル音源をイヤフォンで聞いているような人に是非うちの音を体験して欲しい」と語る吉川氏。「この店のオープン時に初めて音を出した時、あぁ、こんな音がするんだと涙が出ました。」 おすすめは「神田ハイボール」と「Funky Ginger」 システムはターンテーブルがDENON DP-500M、真空管アンプは音のエジソン社製 MODEL2000MKⅡ。スピーカーも同社製のプロミネント。SHURE社のMMカートリッジを採用。「MMは荒っぽい感じがするビートの効いた音楽に向いていると思います。」 JICOのSASの印象を伺うと「以前、ネットオークションでSHURE V15 TypeⅢの中古の交換針を1万円ちょっとで買ったことがありますが、経年変化なのか、すぐに折れたんです。その頃お客さんからJICOの事を聞きました。うちは最初からSASです。今は4本くらいサブで持っています。私はオリジナルより良い音だと思います。」 https://youtu.be/7SIT91vxHTQ   Cafe & Bar「Root Down」店名は小学校五年生の時に初めて買ったJimmy Smithのレコードから。〒101-0035 東京都千代田区神田紺屋町30番地S-Grace101  tel 03-3252-498218:00~24:00   日・月休【http://www.rootdown.jp】 このコーナーでは JICOのレコード針をお使いのお店をご紹介させて頂いております。自薦他薦を問いませんので、どうぞご応募くださいませ。ご応募はこちらから↓日本精機宝石工業(株)東京支店メールアドレス:inquiry@jico.co.jpメールタイトルに「JICOが聴けるステキなお店掲載希望」と記載の上、ご応募ください。   ...

アナログレコードを愛する人々第7回 DJ SHARK 氏

第7回は、長年HIPHOP DJとして活躍されているDJ SHRK氏にインタビュー。DJ修行のためにニューヨークに住まわれたことがあるそうです。 『いまだに納得できる音が出せていない』 ―レコードブームの再来と言われていますが、以前のブームとは違いますか? 間違いなく違うと思います。いろんな人がレコードを楽しんでいると思います。DJ機器などは本当に好きな人だけが買っている。それが僕はすごく嬉しいです。僕自身、昔は、そんなに音にこだわっていなかったんですが、今は特にアナログで回す時は気にします。 ―具体的にどういった点を気にしますか? 音の出方です。イベントなどで(レコードを)回す時は、会場の環境にもよりますけど、雑音の多い所だと「音が出てればいいか」と思うんですが、クラブやリスニング会場のような、皆さんが真剣に聞き入られる所だと全然納得できないです。全部自分の機材を持っていきます。それでも自分の納得できる音が出せていないんです。 ―DJに興味を持たれた経緯を教えてください。 若いときに京都の三条にあった「MAHARAJA CLUB」へ踊りによく行ってたんです。当時は滋賀に住んでいたんですけど、あるとき滋賀で大きなイベントがあったんです。そこでDJを見て、「なんやこれは!!」と思いすぐにDJ機器を買いに行きました。DJの真似事みたいなことを家でずっとやってましたね。 ―レコードを収集されだしたのも、その頃ですか? 本格的に始めたのは、その頃からですね。それまでもレコードは持っていましたが、全くジャンルが違うレコードを買っていました。 『やっぱり家とは違うなと』 ―人前で初めてDJプレイを披露されたときのことを教えてください。 学校を卒業してすぐ、滋賀から京都に出てきて働きながら自分で*ミックステープを作り京都のクラブへ売り込んでいました。そしたら電話が掛かってきて、そのクラブで面接みたいな感じでDJプレイを見てもらいました。その後いきなりお客さんの前でDJをすることになり、ブルブル震えながらプレイしました。 ―その日を終えられて、いかがでしたか? ものすごく楽しかったですね。やっぱり家とは違うなと(笑)。お客さんに「選曲がいいな」とか「良かったよ」と言われたりしてめちゃくちゃ嬉しかったです。 ―DJとして本格的にやっていこうと思われたのは? これで食べていこうとかは考えていなかったです。昼間は働いて週末にクラブでDJをするって感じでした。最初は無名でしたのでギャラも少なくて、昼間働いたお金で少しずつレコードを買ってました。 スタジオの一角にあるギターと録音機材。 『選曲にはその人のセンスが出る』 ―曲と曲をつなぐ時の選曲はその人のセンスが出るものなのですか? 大いに出ます。リズムが大事なんですよ。今かかっている曲から次はこの曲をかけたらいい感じになるんじゃないかとか。ただレコードの場合は、その時に持ってるレコードの中だけでしか選べないんですが、PCの場合はいっぱい曲が入っているのでね。僕なんかは曲名で覚えてなくてレコードジャケットで曲を覚えてるんですよ。たまに違うレコードが入ってるんでその時はビビりますけど(笑)。 『ターンテーブルはスポーツカーのようです』 ―PCを使用したDJが大多数になって来ていますが、ご自身はいかがですか? 私もTPOに合わせてPCで回す時があります。最初の2年ぐらいはなかなか慣れなくて外に持ち出せなかったですね。ターンテーブルとPCでは全く違うんですよ。面白さではターンテーブルの方が勝りますね。力量がそのまま出ます。やっぱりターンテーブルでレコードを回すのは難しいんですよ。 PCとターンテーブルでは0.数ミリの間のズレがあってデジタルの方が反応が遅いです。車のハンドルに例えるとPCは普通の乗用車でターンテーブルは遊びが全くないゴーカートやスポーツカーのようです。 ―レコードは何枚ぐらいお持ちですか? 今は最盛期の半分くらいしか無いと思います。全部ニューヨークに持って行き、あちらでもレコードを沢山買いましたが、帰国するときに知人にほとんどあげました。今は五千枚ぐらいしかないですね。優に一万枚以上は買っていますが、僕は少ない方だと思いますよ。 ―SHURE社が昨年カートリッジから撤退しましたがカートリッジ(交換針)にこだわりがありますか? 最初はSHUREの44Gを使っていて、途中でOrtofonのコンコルドを使ったりしましたが。自分にはやはりSHURE M44-7が一番しっくりきます。 『単身、ニューヨークへ渡ったんです』 ―ニューヨークへ行かれたんですね? そうですね。京都でDJを始めたんですが、あるとき地元の滋賀へ戻ったんです。 その頃はDJの大会によく出場していて、1996年のDMCまで出ていました。しかし、大会ばかり出ていたら、選曲がわからなくなったんです。クラブでお客さんの雰囲気を感じることができなくなってしまって。壁にぶち当たったんですね(笑)。ちょっと勉強したいなと思いまして。それまでにニューヨークへは何度か行っていたんですが、行くのと住むのとは違うと思い、単身ニューヨークへ渡ったんです。5年の間にクラブ、イベント、ショータイムなど色々な経験をさせてもらいました。 ―SHARKさんの選曲は、やはりニューヨークの影響が大きいですか? やっぱり大きいですね。帰国当初はかなり影響を受けていたと思います。今は好き勝手にやらせてもらってますけど(笑)。 『ダンスの世界に近付いている」 ―現在、ご自身を取り巻く環境についてお聞かせください。 帰国した当初はDJとしての仕事が全くなかったですが、去年ぐらいから色々とお声掛けいただいてます。特にTechnicsさんが復活(SL-1200/7を発売した)したのが大きいです。これからの時代は、明け方までやってるクラブとかじゃなくて、健全な昼間とかの野外イベントで本当に音楽を楽しみ、本当に音楽が好きな人が集まるようじゃないといけません。アメリカのLAでも0時までですよ。でも、最近は少しずつですが小さい子たちがDJに興味を持ち始めているようなんです。DJはちょっと遅れたけれども、ダンスの世界に近付いてきているんじゃないかなぁと思うんです。キッズダンスのように学校の授業にも入っているので。親もダンススクールに子供を通わせるように、これからはDJスクールへ通わせる親も増えるんじゃないですかね。 ―最後に、これからDJを目指される人に対して 自分が楽しいと思うことをやるのが一番だと思う。何事も壁にぶち当たると思うんですよ、その時に乗り越えるには好きなことじゃないとしんどいと思うんです。ニューヨークに住んでみたら全然違ったんです。”ノリ”が全然違った。僕はアメリカの人たちの技を盗もうと必死でしたが、彼らは個性を出そうと必死でしたね。なんでも必死にならないとダメかなぁ。 https://youtu.be/Z2QRmJ_Q-AA *既存の楽曲にリミックスなどを施し、それらを繋げて独自に作成した楽曲集。媒体がテープであるとは限らない。 インタビュー後記SHARKさんのDJプレイはとても繊細な指の動きで、まるでピアノを弾いているようでした。ご自宅の一角をご自身で改装されたスタジオはSHARKさんの音楽に対する姿勢そのもので、繊細でいておしゃれであり、かつ質実剛健な印象を受けました。音を聴く時の、一点を見つめる鋭い眼光から音楽への真摯な心意気を感じました。 DJ SHARK (でぃーじぇい・しゃーく)90年代初期からDJ、ターンテーブリストとして活躍し、96年Japan DMC Battleのウエストコーストチャンピオンに輝く。Technicsのターンテーブル、ミキサーの開発に協力し、企画から参加したTechnics初のHIPHOPDJミキサー『SH-1200』は、今も世界中のDJ達に愛されている。1999年、初の自身のアルバム"Inqbation"をMirror Ball/RC Recordsよりリリース。アフリカバンバーダの率いるZulu Nationのインターナショナル・ヒップホップ2000年の枠で2位に選ばれる。プロデュース業も幅広くこなし、レゲエやロックの方面でもプロデュースやリミックスを行う。ライブではバンバーダやQ-bert, Z-trip,Five Deezなどのオープニングも務め、2002年にはテクニクスの30周年イベントでスペシャルゲストとしてプレイ。その後ニューヨークに渡り、オールドスクールマンスリーパーティ『Back in da Days』をブルックリンで主催、数々のHIPHOPレジェンド達との共演を果たす。(GrandMaster Mell Mel, Grand Wizard Theodore, DJ Spinna, Large Professor, Rob Swift, DP-One, Jeru the Damaja等)日本へ帰国後、Back in da Days JAPANツアーを行い、NYよりJeru the Damajaをゲストに全国6カ所にBrooklyn旋風を巻き起こした。http://www.youtube.com/watch?v=B0D4Gxqfp9I2010年、NY生活の集大成的アルバム"Back in da Days VOL.1"、2011年には『Back in da Days Vol.2』をNORTH SETZよりリリース。Grand Master Flash京都公演、UMB (Ultimate MC Battle)@Liquid Room、B-BOY商店街@彦根、Keep it real主催 "Fun Kir"@横浜など、活動の幅を広げている。 LINK Twitter【 https://twitter.com/DJSHARK_JAPAN 】Instagram<DJ SHARK>【...

「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS 2019 FINAL」レポート

8月24日にで開催された「DMC JAPAN DJ CHAMPIONSHIPS 2019 FINAL」に行ってまいりました! 当社は今大会のスポンサーをさせて頂きました! 当社のバナー。階段の目立つ所に貼っていただいておりました。 この大会はバトル部門とシングル部門にわかれており、それぞれの優勝者はロンドンで開催される世界大会の出場権を獲得します!! まずはバトル部門から。出場者は以下の8名です DJ EiON, DJ KENGO, DJ NE-NYO, DJOM, DJ YONE, DJ YU-TA, DJ 松永, DJ SHUNSUKE (敬称略) DJ SHUNSUKEはディフェンディングチャンピオンとして臨みます。人気者のDJ 松永の入場には一際大きな歓声が。 トーナメント表はこのようになりました。3回勝ち抜けば優勝です。 1回戦第1試合は DJ EiON 対 DJ NE-NYO! バトル部門唯一の女性DJとして会場を盛り上げましたが、 「パワーで圧倒する」と宣言したDJ EiONが勝利! 2回戦に進出です。 第2試合は DJ KENGO 対 DJ 松永! 煽るような視線を相手に向けるDJ 松永。 DJ KENGOが対戦相手の相方に変身し動揺も誘うも、、、 当人は意に介さず。 会場を盛り上げた一戦はDJ 松永に軍配!  第3試合は DJ OM 対 DJ YU-TA! 相手を煽らないDJ OMに対し、 イケイケな感じのDJ YU-TA。 接戦を制したのはDJ YU-TA! 第4試合は DJ YONE 対 DJ SHUNSUKE! DJ YONEも素晴らしいプレイでしたが、 デフェンディングチャンピオンのDJ SHUNSUKEが圧倒! 続いての2回戦第1試合 DJ EiON 対 DJ 松永 、第2試合 DJ...

こだわりの職人道具

レコード針の組み立てに欠かせないピンセット。大先輩から「朝ピンセットを持ったら、途中置くことなくずっと持ったままで作業したもんだ」と聞かされました。今は当時と変わり単一の仕事をし続けることがないのですが、なるべく置かないようにしているのかもしれません。 根元の開き具合を使いやすいように調整します。 買ったばかりのピンセットは(開き具合も)固いので根元を細く削って柔らかくします。両先がピタっと合っていないので、左右を削って合わせます。使っているうちに磁力を帯びてくるので、脱磁することも重要です。 両先がぴったり合うように削ります。 使いやすくするために先端を更に細く削ります。作業中うっかり落として先端が折れる事がありますが、その際も先端を削って合わせます。最後は何種類ものペーパーやすりで削ります。 ...

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消費税法改定に伴うお知らせ

平素はjico.onlineをご利用頂きまして誠にありがとうございます。 2019年10月1日より消費税率が10%となることに伴い、弊社が提供する商品及びサービス等に係る消費税の取扱いにつきまして下記の通り対応させて頂くこととなりました。ご確認頂き、ご理解賜りますようお願い申し上げます。 ■商品価格について ウェブ上の表示価格に関わらず、 弊社では出荷日時点での税率を適用させていただきます。そのため9月中にご注文いただきました場合でも、2019年10月1日以降に出荷となるご注文については10%の消費税率を適用いたしますので、ご注意ください。 ■レコード針修理サービスについて現在、消費税率8%の税込価格表示となっております。2019年10月13日以降より10%での税込価格表示に変更いたします。一部変更となっていない箇所もございますが、修理代金、検査点検料に関しましてはお預かり品の出荷が2019年10月1日以降になる場合、10%の消費税率を適用いたしますので、ご了承ください。 今後とも弊社jico.onlineをご愛顧いただきますようお願い申し上げます。 ...